老後2千万円に殺されない生活日記

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年金額が「低い」と思う人は必見!投資より手堅くお金が増えるかもな、マジメな制度「年金生活者支援給付金」

   

年金生活者支援給付金は、年金で暮らすには額が少なすぎる人達への支援策です

老齢基礎年金が開始される人は、その超然にハガキが送られて来まして、その下の方に小さくこの「年金生活者支援給付金」のことが触れられていますが、それが何か分からない人はきっとスルーしてしまうかもしれません。

この制度を超ザックリいうと、

現在(2023年)の老齢基礎年金ぐらいの受取額の人は、年金事務所に届け出をすることによって年6万円ぐらいの支援金を受けとれる、という制度です。

ただ、年金受取額がそれなりに低くなければ「却下」になります

その詳細はヘタにここで書くと不正確になるかもしれないし、今後制度が変更にならないとは言えないので、以下に厚生労総省へのリンクを貼りますので、詳細はそこからご覧ください。問い合わせの電話番号とかも記載されています。↓↓↓
「年金生活者支援給付金」についてのサイト(厚労省)へのリンク

実際に、この制度を使えそうな生活者は、

・ずっと専業主婦(主夫)をで国民年金の第3号被保険者だった人
・すっと自営業をやってきて、国民年金保険料だけに加入していた人
そして、サラリーマン出身で、65歳から基礎年金は受け取り、厚生年金は繰り下げしている人
などが該当すると思います。

つまり、年金生活者支援給付金は、基礎年金を受け取っていなければ適用できないし、そのほかの収入がそれなりにある人(厚生年金の収入もここに入ります)は「却下」になってしまいます。

あくまでも、受け取っている年金額が低くて、その他の収入もほとんど無い人だけが受け取れる生活支援制度なわけです。

ただ「厚生年金だけ繰り下げている人」も、実は条件を満たせば受け取ることができる、という事実を、どれだけの人が知っているでしょうか

・上記リンク先の年金生活者支援給付金の説明をしらみつぶしに読んでも、年金繰り下げしている人は適用されませんとはどこにも書いてありません。
・合わせて、年金は基礎年金と厚生年金と別々に繰り下げするしないを組み合わせることができますから、将来年金額を増やすために、厚生年金だけを繰り下げて基礎年金は65歳から受け取り開始ができます。

このケースでは、繰り下げた厚生年金は将来の受け取り時点で増額されることになり、繰り下げ期間中は基礎年金だけの80万円に届かないぐらいの受給額になるので、他にほとんど収入が無ければ年金生活者支援給付金が受け取れる条件を満たすことになるでしょう。

でもこのことはあまりアナウンスされていません。

年6万円とは、ヘタに投資信託するより「上」です

ここからは損得な話題になります。ズルイ話題かもしれませんが。

眺め方を変えると、80万円ぐらいの基礎年金受取を1年先送りにするということは、80万円買った投資信託を1年後に解約したのととても似ています。内容はまったくベツモノですがきっと宇宙人がこの2つを見ても違いは理解できないでしょう。似ています。

80万円の基礎年金を1年繰り下げしたら6万円増額して86万円になりますから、年に7.5%増えたと見ればそう見えます。ちなみにこの年は86万円の「収入」になりますが年金生活者支援給付金の支給条件にはまだ入っていると思われます。さらに繰り下げが続くとまた86万円になって受け取れることになります。

一方で、年利7.5%の投資信託は、どこにあるでしょうか???もしあったとしてもヤバいリスクの商品ではないでしょうか!?

もし基礎年金を受給している65歳以上で、年金収入とその他の「所得」合わせて881,200円以下(2023年時点では)で「これは少ない!なんとかお金を増やさなければ」と焦っていたら、投資に手を出す前に年金生活者支援給付金を受け取れないものか、電話して(上記厚労省のサイトへのリンク先に書いてあります)相談することを優先してみてはいかがかと思います。

年6万円とは「少ない、焼石に水」と思うかもしれませんが、それでも月に5千円です。5千円あれば一週間分のメシ代になると思うのですがねぇ。そう考えたらまさに生活は救われます。

¥¥¥¥ 一旦ここで話題を違う方へ進めます ¥¥¥¥

上に書いた厚生年金だけ繰り下げるという苦肉の策はもしかしたら弊害を持つ可能性が今年2023年になって鎌首をもたげてきました!

「年金繰り下げ」でも年金生活者支援給付金は受け取れる場合があると書きましたが、

実際、65歳からあえて厚生年金は繰り下げ(受け取り開始を先送りすること)したら、受け取り開始後の年金は大きく増える(1年間繰り下げするだけで8.4%も増え、75歳まで繰り下げできる)し、基礎年金だけ受け取り、他の収入がほぼ無いなら年金生活者支援給付金の給付条件を満たして「ウハウハ」な気分かもしれません。

しかし今年2023年になって、ここに大きな落とし穴ができるリアリティーが現実になってきました。

「ウハウハ」な気分と書きましたが、ヘタをすると損をする可能性が出てきたのです。ウハウハ気分のバチが当たるということになるかもしれません。

この件については書くと長くなるため、この記事は一旦ここで終わりにして別記事で再度理由を書きたいと思いますが、「2023年の年金支給額が約2%増加する」ということに関係しています。

次回は、年金繰り下げして増やして「ウハウハ」を考えている人には要注意な内容になると思います。実は何を隠そう私もその一人でして、昨年までウハウハしていましたが、今年に入るといっぺんに憂鬱な気分になりました。そのことを次回書きたいと思います。

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