老後2千万円に殺されない生活日記

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円安を防衛目的で「先進国高利回りCBファンド」を銀行で購入した狙いについて

   

先進国高利回りCBファンドの2023-03月号は既に販売を終えていますが、次号もたぶん販売されるでしょう。

この投資信託は欧米の企業が発行する「転換社債」を集めてファンドにしたものです

転換社債は満期後に現金で受け取れる他に、その企業の株式で受け取れる選択肢もあるため、もし企業業績が良くて株価が今より上がっていたら株で受け取った方が得!になるという社債です。反対に株価が下がってしまったら、あるいはずっと株価がヨコヨコだったらみんなきっと現金で受け取るでしょう。その方が損しないだろうから。

ただし、このファンドは、満期には現金でしか受け取れません。あくまでもファンドなんで。

しかもユーロとかドルで償還になり、その時の円への交換レートにて円に変換されるから、円安になれば得、円高になれば元本は戻ってきません。そういうものです。

円安への「専守防衛」をする!と思ったときの選択肢2つ

ひとつ目は外貨預金

円安を想定するならドルやユーロの外貨預金する手がもちろんあります。なぜファンドなのか、この説明をします。

外貨預金する場合は為替利益(または損)と、預金金利が得られます。そしてタイミングを見て自由に売ったり買ったりできるから、これはまさにFX(外国為替証拠金取引)とまったく同じ。当然ながら売ったり買ったりする場合は「為替手数料」がかかります。

そして、儲けが出たら、その収入によっては確定申告しなければなりません。給与所得者や年金生活者であれば年に20万円を超える儲けが出たら、所得税払う必要のあるなしを申告する義務が生じます。

そしてふたつ目が外国通貨が絡むファンド

こちらも為替による利益や損失が出るのは外貨預金と同じ。ただし基本満期のときの時価になるから、例外を除いてあまりタイミングを計って売らないものです(例外は後述します)

為替手数料はかかっているのですが、ファンド手数料に織り込まれているせいで、表面的には見えません。

そして儲けが出たら、確定申告もできますし、特定口座・源泉徴収有にしておけば、自動的に税金が天引きされるから確定申告しなくて済みます。これによるご利益は①めんどくさくない。そのほかに②利益が出ても社会保険料に跳ね返らない、これは多額の給料や年金を受け取っている人が、さらに保険料支出が増えなくて済むご利益があります。FXや預金には特定口座の制度がないのです。

ファンドの金利は為替ヘッジの有無で違います

為替ヘッジとは、もし今後に円高方向に振れてきたら、このファンドでは損を出しやすいので、そこを何とかするために、為替が動いても動じないようにしていることです。ただこのために為替ヘッジコストがかかってしまい、利回りが減ってしまいます。為替ヘッジをするために、外貨の反対売買を内部でやっているみたいなイメージなのです。

しかし最初から「自分は円安防衛のためにこのファンドを買う!」と決めているなら為替ヘッジは要りません。その方が円安で円貯金が目減りしてもファンドの利益で全部ではないにしろ多少は埋め戻しができます。

反対に円高になったら? ここがポイント!

まず、将来の為替はどうなるかなんて分からないから、どっちに転んでも「大丈夫」にしておきたいですね。

そのために、

1.ファンド購入額は前預貯金額の一部にすべきです。
私は5%ぐらいの預金をこのファンドにまわしました。今後を見ながらさらに円安傾向が続くと思えばもう5%ぐらいは外貨のファンドを狙います。

ただ、もしすごい円安が到来したら5%の外貨ファンドの威力では足りないかもしれないです。私はそれは気がかりですが、少なくとも今時点ではもっと外貨に踏み込もうとは思っていません。

2.もし円高になったら、どうするの?
この課題は「気楽にそれに耐えられるのか?」と考えました。

このために、銀行の担当者に「このファンドの損益分岐はドル円でいくらですか?」と質問しました。自分で想定もしましたが、ハズレになると困るので銀行にも聞きました。そうしたら「116円前後になるでしょう」という回答が得られました。これを計算するにはファンド運用開始時点の為替と、予定する利回りから計算できますので、私もザックリで自分で計算して120円ぐらいかな?と思いましたが、まあ同様な結果で回答が返ってきました。

他に『この銀行の人は、ちゃんと自分の販売商品のこと知っているんでしょうねぇ』と思い、そんな質問をわざわざしてみましたが、即答だったので『大丈夫そうだ』と判断したわけです。

まあ、120円とか116円は将来(このファンドは5年後に満期)十分あり得るので、利回りをゲットしても為替が円高なら全部儲けを吐き出してもまだ損が出る可能性は十分にあります。仮に買った代金の半額になってしまったら!!! もう生活困窮で死ぬしかないのか? 私の払った額は最悪半額になてTも大最悪全部失っても「まだ大丈夫、悔しくて3日ぐらい眠れないだろうけど、生活困窮はない」そんな額の上述5%で運用開始したわけです。

そして奥の手、5年経つ前に解約する

このファンドは最初の2,3年間は比較的利が乗りやすいと「聞きました」。これは銀行から聞いた話なので、私は半信半疑、だから「そうです」とは言える情報ではありません。

しかし、この手のファンドは満期まで持つもの、というのが巷の常識になっていて、きっと買った方々の比較的多くの割合は、5年後に銀行から案内が郵送されるか電話で「満期です」と告げられるでしょう。

しかし3年経って、そのときに為替がどうなっているのか? ファンドの儲けの推移(グラブの線の動向)を眺め、もしヨコヨコ気味であれば「解約」してしまおうと思っています。

ただ、意外に売りの判断は難しい

上記で「満期前に解約する」と威勢の良いこと書きましたが、それは現実難しくて「・・・やっぱりもうちょい様子見ようかな」になる確率は70%はあると思います。私の経験上そうなんです。

だからFXや外貨預金は、まさに買いと売りが入り乱れる難しさがあるため、なかなか思うように運用できなかった!そんな苦い経験が私にあるため、今回は満期が5年後と決まっていて、何もしなければ自動的に5年後に償還されるファンドを円安防衛手段として選びました。

最後に、なんで銀行なのか?

こうしたファンドは証券会社、しかもネットで買ったらエエやん!

それはそれで手数料とか安くて解約もネットでカンタンなのですが、私はひとつ今後に自分自身の心配があります。なぜなら私は今年から押しも押されぬ「高齢者」。

そのうちボケが来るだろうととても心配です。

だからもう少し先には証券会社の口座を解約し、メインバンクの銀行口座に絞ろうと思ってます。そうした方がその先の遺産相続の手間を残った家族にかけるのがとても心配。

ちなみにこの「心配」はきっとご苦労をかけるだろう、ということでなく、いっぱいワケの分からん口座があると、相続取りこぼしが出て、結局それらは永遠に休眠でそのうち国庫に入ってしまう・・・コレが嫌なんです。俺のお金が「いいですよ」と言わない間に誰のものか分かららなくなる。こんなことを想像すると、まさに死んでも死に切れません。

なのでメインバンクは信頼しています!
銀行のひと!この俺の期待を絶対裏切らないでね!
もし裏切ったら、ぜったい化けて銀行の夜のトイレに出ます。

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