老後2千万円に殺されない生活日記

老後の安心感を追求するお金ブログ

投信営業銀行員の気持ちってどんなんだろう?

   

最近私が「投資信託専用口座」として扱っている地方銀行の、投資信託販売担当者が代わりました。

「本日から大庭さんの担当になりました鈴木(仮名)ですぅ」と電話がありまして、挨拶したいから一度窓口に来て欲しいと言うから行ってみました。
挨拶っていても「どうもどうも新任の鈴木です」で済むわけでなく、来年NISA枠を使って「どの商品を購入するかもう検討してますかぁ」みたいな話になることは見え見えなので、一応そういう話題になる前提で購入候補を決めて銀行窓口に行きましたら・・・
Punctuation marks made of puzzle pieces

「大庭さん、自動積立投資信託って、ドルコスト平均で買えるから、下がったとしても元の基準価格に戻ったぐらいで利益が出るからお薦めですよぉ」なんていう営業アタックがありました。この話は前任者のときから薦められていたもので、私が「それもいいかもねぇ」なんて少し色気見せたからかもしれないけど、今回は強力な営業攻勢です。

何で今この時期に自動積立投資信託の話題を持ち出すのか想像してみると、実は自動積立投資信託は開始時期が選べるので、来年1月1日からのNISA枠を使って始める投資信託の契約が今年中にできるから、銀行支店の、あるいは営業担当者の販売実績に、12月分としてカウントできる!って彼らは期待していると思われます。

12月は自動積立投資信託で契約をとり、1月になったら残りのNISA枠で他の投資信託を買ってもらう。私の本命候補は既に伝えてあって、そいつは自動積立が使えないから、その新任営業担当者は今月と来月の二か月に渡り、私に二つ契約させて年末年始の販売実績に彩を添えたい・・・そう思っていると、これは私の推測です。

ではどうするか・・・
結局私もNISA枠で投資信託を買いたい気持ちは強くあるので、試しにその誘いに乗っかって自動積立でUS資源関連銘柄という現時点においてはまったく手を出したくないような投資信託を、少しばかり買いに出ようかと内心決めました。

ただ誘われてスグに契約しに行くのも何だか安っぽいので、今月最後のギリギリで銀行に行こうと思います。

しかし話題は少し飛ぶけど・・・
銀行の営業担当の人は、投資信託みたいな「下がって損を出すかもしれない商品」を売るとき心配と不安に苛まれないのかなぁ?と、私は余計なこと考えてしまいます。

かつて私は自家用車を販売する仕事にちょっとの間携わってました。あの時にはいわゆる「つまらない車」も仕事なので売りましたが、内心『こんな車買っても乗り換え時に安く叩かれるし、性能も見栄えもたいしたことないからスグ飽きるのに・・・』と、何だか買ってくれた人にすまない気分になりました。

だけど自家用車の場合は、どんなにつまらない車でも、それに乗って楽しいドライブや便利な買い物の運び道具に使えるんだから全部が全部損でした、ってことにならないからまだ気持ちが救われます。

しかし売った投資信託が下がり続けてしまったら・・・
損して嬉しい人がいるわけないし、投資信託で楽しむ他の手段が無いから、自動車のように「すぐ飽きる車で申し訳ないですね。だけどちゃんと走ってあなたを行きたい場所に運んでくれたでしょ。まあそう思って今回はカンベンしてくださいよぉ」って、投資信託の場合は言えないでしょ。

これって営業の人にはすごくストレスあるんじゃないかと思うのですが。

どうなんでしょう?

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