老後2千万円に殺されない生活日記

老後の安心感を追求するお金ブログ

毎月分配型投資信託商品にすがる、サラリーマン経験者の胸の内

   

投資信託について書かれた本やネット記事で、評論家が必ず言うセリフは「毎月分配金を受け取る式の投資信託は買っちゃダメだ」があると思います。その理由は「そんなことしたら大きく儲からないからだ!」ということみたいですが、なぜか銀行窓口の人に聞くと毎月分配金が出る投資信託がスゴク人気らしいです。

なぜでしょう??

大庭夏男もこのタイプの毎月分配型投資信託商品を何本も買いました。
分かっちゃいながら、儲けより分配金に目が向かった理由は・・・

いろいろ考えてみた結果「給料のように毎月お金が銀行口座に入金されることがすごく安心につながるから」です。

これはサラリーマンを長くやっていたために、毎月の給料で一月を暮らす式のお金の使い方にすっかり慣れてしまったのが原因していると思います。特にサラリーマンの妻はそういう意識がすごく高くて「預金にはビタ一文も手をつけずに、給料が少なければ少ないなりになんとかする!」と固い決意で家計やりくりを続けてしまったため、男より一層毎月口座に振り込まれるお金に、ことさら期待をかけるようになっちゃたんじゃないでしょうか??

だから毎月分配型の投資信託商品は、その願いを叶えるのにピッタンコのイメージ。

オマケになーんとなく「投資信託って銀行が売っているからそれなりにいいんじゃない」との安心感も手伝って。
そして実際に毎月普通預金口座に振り込まれるお金が20万円溜まったら、豪華に海外旅行行こうかな!と。
本当は分配金受け取り額累計を含めてなんとか損得ギリギリでやっている投資信託商品が多いのに、そんなことあんまり詳しく見ない人は、まさに「お給料みたいなもの」を安心して贅沢に使うことができるわけですね。

だから毎月分配型投資信託商品は、一種の「誤解装置」と言ってもいいんじゃないかな??と私は思います。

「誤解装置」なんて言うのは人聞きが悪いですが、実は会社の部長とか課長とかいう役職も誤解装置だという考え方がありまして、そういう立派な冠みたいな役職を与えることで「俺はエラくなった」と誤解を与え、もっと会社に貢献しなければ、というやる気を引き出し、会社業績を伸ばす。こういうプラスの効果を発揮させているんだ、という「良い誤解」なわけです。
The Bait

毎月分配型投資信託商品も似たようなもので、自分のお金を自分が楽しくなるように積極的に使いやすくする「良い誤解」を与える商品なのです。実は。

もしそういう商品が無いと「せっかく貯めた貯金や、虎の子の退職金には、ぜったい手をつけたくない!」人がけっこう多いように思いますから、このような人達は結局死ぬまでそのお金を温存し、使わないで相続してしまい、同時に相続税として国庫に納めてしまう。

毎月入るお金じゃないと使う気になれない。この現象は「年金だけで食べて行けない」という話からも分かります。年金と預貯金取り崩しを合算して食べていければいいじゃないですか!と考えたくない人がけっこういるわけです。

でもどなたも本音ではなーんとなく気づいているのでしょう。
自分の貯えが給料にバケたらいいのにな!と。
そのひとつの答えが毎月分配型投資信託商品なんじゃないの!??

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