言われたくなかった不吉な予言「下がりますよ」みたいな・・・
今年（2015年）のはじめにNISA（少額投資非課税制度）本年度枠１００万円を使い、投資信託商品を二種類買いました。
ひとつはメキシコ債券オープン（毎月分配型） ：愛称「アミーゴ」
こいつはメキシコ国債などに投資するもので、１年ぐらい前からアメリカ好景気に連れてメキシコ経済も上がるか！？みたいな評論家のコメントなどがチラホラ聞かれていた（ように思う）から、目をつけていました。
もうひとつはニッセイ短期インド債券ファンド（毎月決算型）
これは銀行でアミーゴを買うとき「こういうのもありますよ、途上国債券を扱うファンドですし、どうですか・・」って言われたもんだから、卵を一つの籠に盛るな！が頭をよぎり、予算を半分こして二種類買うことにしました。
銀行で女性の窓口担当者と購入手続きを進めていたら・・・
奥から恰幅のいい、エラそうな、でも『歳いった課長ぐらいかな・・・』みたいな腹黒さが垣間見える感じの人が近づいてきて名刺を渡されました。女性担当者は急に立ち上がって「○※証券からウチの銀行の顧問に就任した×△さんです」と丁寧に。
その顧問の人、何をしゃべるのかな？と期待したら
「NISAはチャンスですよね！税金かかりませんし・・・」とNISAのことを切り出しました。私は既にNISA口座を持っていて、今回もそれを使うんだよ、と言ったところ、
その顧問の人は「なるほど・・・NISAは利益があがっても税金払わなくていいですが、ひとつ注意があります。利益が出ない投資信託商品買ってしまったら、一般口座でも税金がかかりませんからNISAで買う意味無いんですよね、そこんところ注意してください」と。
ま、そりゃそうなんだ。
投資信託の分配金は基準価格がバンバン上がって行ったらNISA口座でないと20%以上の税金持って行かれるけど、基準価格が下がったら・・・自分が払ったお金が帰ってくるみたいな「元本取り崩し金」となるからどっちにしろ税金がかからない。売るときに値下がりしていたら収入はマイナスだから税金はかからない。だからわざわざNISAで買う意味が無い！顧問の人の言うことは正しいのです。が、「だから注意してください」って、何をどう注意したらいいの？
そこのところが一番肝心です。
注意しろ！って言われても、下がる投資信託はどう見分けたらいいのか？
これはアミーゴとインド債券ファンドを購入後、帰り道で「聞いときゃよかった・・・」と、そこで気づきました。下がる信託投信の見分け方を彼は知っていたかもしれない？？？
その後、その腹黒そうな顧問さんに銀行で再び会う機会はありませんが、彼の残した言葉は現実となって、アミーゴもインド債券ファンドも、今年の年初から今まで下がりっ放し！！
買った信託投信の中で今のところ最低の二本となってしまっています。
あの顧問はもしかしたら貧乏神だったのではないか？そういう疑念が浮上してまいりました。今度銀行に行ったとき「あの○※証券から来た顧問の人はどうしたのですか？」と聞いてみようと思いますが、きっと必ず「？？そんな人以前もいませんでしたよ」と怪訝そうに私の顔をマジマジと見ながらいつもの女性窓口担当者は言うでしょう。
なにしろ彼は神出鬼没の貧乏神で、きっと今年の初めに私に取ついたのです！そしてもう跡形もなく消えてしまった・・・。
そういえば机の引き出しに枯葉が一枚入っていました。これは彼が私に手渡した名刺の化けの皮の剥げたやつだったのです！