老後2千万円に殺されない生活日記

老後の安心感を追求するお金ブログ

注意しなければならない、株の「成り行き買い」

   

株を買うとき・・・
「300円で100株購入予約します」という買い方が「指値買い(さしねがい)」
「今すぐ100株買います。値段は時価でいいから」が「成り行き買い(なりゆきがい)」

基本は指値買いです!
実際やってみると、買うときも売るときも、指値注文が基本だと私は思うのですが、急ぐときには話は別です。なぜなら指値はあくまでも「その値段で買いますよ(正確には、その値段以下なら買います、と言う意味)」という予約なので、すぐには買えない場合がほとんどです。特に「買いたい」と思う株は、他の多くも買いたいから値上がり中の場合に遭遇することがあって、そういう場合は指値より株価が上にどんどん逃げてしまって、待てば待つほど値上がりしてしまって、結局買えなかった・・・と悔やむことが往々にしてあります。
"I want it now!"

これが危ない経験です!

いちどこういう「買いたいのにチャンス逃して買えなかった!!」と悔しい記憶が脳裏に焼き付くと、次は絶対に買いのチャンスは逃さんぞ!と、鼻息荒くなりがち。
それで基本を忘れて速攻で買える「成り行き注文」を使い「ネットのリアルタイム株価を見て買うんだから、とにかく思う値段とそう変わらんだろ!だからとにかく買い急ぐ!」みたいにアタマがカッ!ときて時価で買うことになる。そうするといつも買いも売りも成り行き注文に方針が化けてしまうことがあります。

私が約3か月前に京進(4735)を買うとき、まさにこの成り行き注文のアタマになっていました。それで500株の注文を入れて、即決で買うことができました。
メデタシめでたしと、思ったすぐあとで「アレ!?ずいぶん高い買い物になったな」と気がつきましたが、「たぶんリアルタイム株価で見た値段で誰か自分より先に手出した人がさらって行ったんだな・・・」ぐらいにしか思いませんでした。

実はそうじゃなかったのです。
京進の株価をYahooファイナンスで検索すればその理由が一目瞭然!
2015年の9月現在では、実に1日に500株程度しか売買されないような、実に取引の少ない閑散とした銘柄になっているじゃありませんか。

こんな状態を「板が薄い」とか言いまして、板が薄いと思う株価よりずっと高い買い物になってしまうことが起こります。

なぜなら・・・
300円で100株の売り注文、その上は305円で100株、さらに次は310円でまた100株・・・のような売り注文しか無い場合「いくらでもいいからとにかく500株の買い」などと成り行き注文で買いを入れたら、300円と305円と310円とその上の合わせて500株をまとめ買いする決定がスグ成されます。するとリアル株価が300円であっても実際に買った平均購入価格は、例えば320円とかになっちゃう!こんなことが、私の京進株購入で実際に起こりました。

私が反省すべきところは・・・

1.板の厚さを見なかったこと

ネット取引の場合は、おそらくどの証券会社サイトでも、現在の注文状況を表すページがあると思います。そこを見ていくらの値段にどれだけの注文が入っているか見ることが大事。ここで自分の注文が成り行きでいいのかどうかが判断できます。

2.板の薄い銘柄にはあまり手を出さない方が無難

売買が少ないと、買うときも上述のように高い買い物になるかもしれないし、指値では買えないかもしれません。同じことが売るときにも言えて、売りたいのに買い手がいないと困ってしまいます。
板が薄い銘柄かどうかは、上述の証券会社のサイトで綿密に見なくても、Yahooの株価検索でその銘柄のチャートの1日の値動きチャートを見たらそのカタチから判断できます。
ギザギザ線だったら板はある程度厚いでしょう。そうでなく直線の折れ線グラフみたいに見えるチャートだったら、コイツは板が薄いから・・・と手堅く諦めた方無難でしょう。

3.指値注文にすべきだった

一気に500株を買った理由は、京進株がどんどん上がっているようだったから、です。
しかし手堅く指値で100株買ったら、次の100株をまた思う値段まで待って指値買いする、とすべきでした。「上がってしまう~ぅ」の焦りと、横着な私の性格が成り行き買いに誘い高くつく買い物したわけでした。

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