老後2千万円に殺されない生活日記

老後の安心感を追求するお金ブログ

投資相談会は、運用商品の宣伝を聞きに行くと考えれば、行く価値はある

   

投資の本やサイト記事にときどき「銀行や証券会社の投資相談会は、彼らが売りたい投資商品を買わせるために行うものだ」だからそういう相談会に出向いてはいけない、と書いてあるのを見る。

これ半分は当たっているだろう。

投資相談会に行って、専門家と称する証券マンが出てきて懇切丁寧に・・・いろいろ言う。銀行でも銀行マンでなくて証券マンが客員教授のように商品説明をしている。

彼らは投資初級者をターゲットにしているのだろうと思う。
商品に詳しくない人は、投資に限らず家やマイカーとか家電製品でもお店の販売員を頼りにして彼らの喋りを聴きながら『この人頼りになれかしら?』とか商品説明よりも店員が頼りになるかどうかを気にしている。そこに投資商品百戦錬磨のスゴ腕証券マンの姿を魅せられるのだから、ついつい買う気になって、その場で買ってしまう。これが失敗につながるという「さもありなん」を本やサイトは説いている。

しかし、純粋に公平で、商売っ気が一切無くて、ひたすら相手のために優れた投資商品を提案する情報は、いったいどこにあるのだろうか?

投資商品を探すには、投資相談会に行きまくった方がいい

マイカーを買うときには必ず自動車販売店に行ってセールスマンの話しを聞く。カタログももらって読む。ネットでお目当ての車の評判を調べる。それである日買うことを決意する。

このような購入までの手順はどこでも同じようにあり、投資商品も同様だ。

銀行や証券会社で、いったい何の商品があるのか聞き、取扱商品カタログももらい、お目当ての商品を探し出し、運用成績をネットで調べて候補を決める。マイカー購入手順と何も違わない。

ただひとつ違うのはマイカーでは「試乗」ができるが投資商品はできない。展示場の実物に触って確かめることもできない。投資商品は買って保有して、あとは運を市場と運用会社に任せるしかない。だけどそれは投資商品であるからお試しができないのは仕方がないことだ。

投資相談で質問してはイケナイことは、何かお薦めありますか?

お薦めを尋ねることが幸運を運ぶことがあるのは寿司屋と居酒屋。

投資相談で「何かお薦めありますか?」は禁句です。投資相談員はお客様のこの言葉が口から発せられるのを待っていると思います。いや間違いなく待っています。これでは銀行や証券会社が儲かる商品を買うことになるという、投資の本やサイト記事にときどき「銀行や証券会社の投資相談会は、彼らが売りたい投資商品を買わせるために行うものだ」の原理に乗っかってしまう。

投資相談会では「ほう」とか「はあ」とか気の無い返事をするだけがいい

投資相談会は情報収集の場だと割り切り、カタログ集めだと思うべきだ。

相談するにしても投資に直接関係無い話題がいい。たとえば、運用後に米ドルで償還された場合、その後に米ドル運用益が出たら確定申告するのか?とかがいい。銀行や証券会社の担当者にはメンドクサイ客だと思われた方がいい。

そうして何度も何社も銀行や証券会社をハシゴするうちに自分で買いたい商品がムラムラと浮き上がってくるから、そいつの運用成績を調べたらいい。

銀行は、投資だけ目的ということもない

家を建てたら建築会社とはもうおさらば、ということも無い。私はそうであって、家を建てたその後も時折改築でお世話になることがあるし、建築現場から出た余剰資材を分けてもらったりすることがある。後々に別の期待があるからお付き合いが始まることがある。

銀行もそのような別目的の可能性がある。銀行も建築会社のように会社によって個性があってビジネス一本槍ムードのところ、意外に話しが弾んで喋っているだけで楽しくなる担当者がいる銀行もある。建築会社も銀行ものちのちの商売につなげるためにそうしているのは承知の上で、付き合っていくことは悪くはない。

それでけっこう箱ティッシュとか洗剤とか食品包装フィルムなどはいただくチャンスが増えるかもしれない。

投資商品買ったということで窓口担当者はちやほやしてくれるし、世間話につきあってもくれる。

そういうことがいろいろあると思う。

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