老後2千万円に殺されない生活日記

老後の安心感を追求するお金ブログ

定年後の家庭内経済 仕事・収入・生活の「三件分離」はイケる

   

会社に勤めている「現役時代」の暮らし方は、

まず会社で働くという「仕事」によって → 給料をいただく「収入」をゲットし → このお金で食べたり風呂入ったり寝たりする「生活」をして明日の元気を養い → また会社に通って仕事して・・・というサイクルの繰り返しで成り立っています。

「仕事」→「収入」→「生活」→・・・という繰り返しは、どこか一カ所が不調になったらたちまち困窮に陥ってしまう危ない自転車稼業とも言えます

そんなリスクがある会社勤め(個人事業主も同様)ですが、もし収入が増えたら♪ 生活が楽にゴージャスになる夢を秘めていますから、まさか自分の会社が潰れることなど起きないだろう!?と目をつむり、日夜会社の仕事にまい進する暮らしとなります。

更に、もしかしたらあっちの会社の方が仕事はキツイかもしれないけど収入が増えそうだ!と見れば、転職して幸いにも収入アップして、生活はもっとゴージャスに変身していく。そういうサラリーマンの夢があります。ついでに転職というジョブホップが上手になったら、ウチの会社がどうもオカシイと思えばすぐにあっちの会社へ鞍替えして仕事と収入をリニューアルして生活をつなぐ神業テクニックも身に着けられるわけです。

でもこうして稼げるのは、まさに体が資本。もし健康上の理由などで働くことが無理になったらたちまち「仕事」→「収入」→「生活」→という三つの件が回るサイクルは立ち行かなくなってしまいます。

立ち行かなくなった場合に備えて会社の健康保険、さらには「就労不能保険」があります。サラリーマンにはこれらの保険はイザというときの助けになるから、必須の健康保険はさることながら他の保険に加入するのも生き抜くために必要かもしれません。

一方で、会社生活を終えた「定年退職者」は、上述のサイクルの三つの件を分離することが役立ちます

「仕事」→「収入」→「生活」→というサイクルをぐるぐる回して生活するのはヤメにして、「仕事は仕事だけ」「収入は仕事でないことで」「生活は年金と貯えで」と、三つの件を互いに関係を切ってしまう「三件分離」が得策です。

仕事はお金が着いて来る方が少しはイイ、ぐらいの発想

その方が自由に働けるから、仕事の前提にそれなりの収入という条件を無くすという手段です。

自由に働くことの意味するところは、もしかしたら人によって違うかもしれませんが、ここでは「誰かに指示されてその通りに仕事する」ことを排除した働き方が自由に働くことだと思うことにしましょう。この働き方の例は、自身の考えをネットで発信し、それにお金を払って買ってくれる人に作品を買ってもらう。たとえばこんな働き方が「自由に働く」ことの例になります。

自由に働くことの最大の欠点は、結構ちょびっとしか稼げないということです。

努力すれば天才作家やアルファブロガー、インフルエンサーのYouTuberになれる??ですが、多くの場合はまあ無理だと思います。が、とにかく収入さえ額を重要視しなければこれによって自由に働くことができ、毎日でも仕事にまい進することは本人のヤル気さえ起きれば可能です。

では、生活費はどう工面するの?という問題が頭をもたげますが、

定年退職者は老齢年金と、たぶん貯えもそれなりにあるから、それで衣食住の基本生活を賄えばいい

こう言えます。むしろそうなるように暮らし方を工夫して調整したらイケると思います。

定年退職者の家庭経済事情は様々ですが、子育てが終了し、校外にそれなりの”小ささの家”に住み、その家のローンも終了し、退職金もまあまあ出た、という具合のご家庭だったら、とします。

会社勤務を学校卒業から定年まで勤めた会社員は、きっと年間200万円程度の老齢年金が65歳から支給されるかと思うし、そこに奥様が仮に専業主婦だったする従来型の家族モデルだったとしたら奥様にも70万円程度の老齢年金があると思います。二つ足すと270万円。ゆとりある老後暮らしをするためには400万円あたりが相場らしいですが、ここで言っている生活費は衣食住についての「基本生活費」なので、270万円で何とか調整をつけることが努力目標になります。

ちなみに我が家は基本生活費は200万円です。だから毎年の老齢年金受給額で基本的な暮らしはOK。

しかし世の中は「人はパンのみにて生くるにあらず」という格言が言うように(これは誤訳だと説もありますが、あえて)思えば基本生活の他にレジャーも必要だ、と間違いなく言えます。そのお金どうするのか? 貯えから取り崩して使えばいいでしょ! が正解。

預金取り崩ししたら貯えが減ってしまいます。

当然減ります。

それでもレジャーをやれるだろう年齢まで貯えが持ち、「もうレジャーはヤメじゃ」な歳以降に介護のレベルアップに欲しい有料負担分ぐらいを払えるお金が残るぐらいにせっせとレジャーして減らしたらいいと思います。なぜならお金を残すと相続税が発生するだろうから遺族はタイヘン。それより子ども達とかにはお金残すのではなくて、お金の稼ぎ方を伝授する方がずっとマシです。

だから基本生活は年金額内で賄えるようにダウンサイジングして調整し、レジャーは貯え額と相談してやるのが正解です。そうしたら仕事や収入にカンケイなく生活は進んで行けます。

では収入は? 不労所得です!

不労所得働かずして・・・ではありません。自身が収入を得るためのプロセスに巻き込まれない働き方のことです。

上述したブロガーの働き方を例にすると、ブロガーはブログを書きます。書いたブログには広告を貼ることができます。ブログを有料にして売ることもできます。

一旦書いたブログは広告を貼るなり有料にするなりしたら、あとは読者様の方から広告を開いてくれたり買ってくれたりして、まさに自動販売機のように収入が生まれます。生まれた収入はサイト運営者が手数料を取るけど、残りは自身の銀行口座に振り込んでくれる仕組みがあり、こうすると自身はブログを最初に書かなければならないけど、それ以降の稼ぐプロセスには加担しなくてよくなります。このようなイメージが不労所得だと思います。

その他に、まさに自動販売機を自宅の前に置く、不動産会社に運営を任せて家や駐車場を貸す、株取り引きをするなども不労所得です。21世紀になってからはこういう一連の不労所得はその場にいる必要も無くてネットを通して遠隔からできますから不労所得という収入を得る活動は持ち運び性が格段に良くなりました。

しかし、活動内容にもよりますがブロガーとかで人に言えるような立派な収入を得ることは超難問です。だからこれをもって仕事とは考えない方が幸せです。収入活動は仕事とは考えない。だけど収入が有ったらそれは上述したレジャー費に補填して使ってしまうのが正解です。

レジャー費は枯渇しても生活している人は死にません。だから収入がなーんにも無くても大丈夫な暮らし方になります。

このような家庭経済の考え方が「三件分離」です。私は52歳で会社生活を離れたアーリーリタイアメントで、この三件分離策で今もやれています(今は62歳なので老齢年金ではなくて個人年金で生活しています)。だからイイ方法なのになぁ、と思うのですが、他人に説明してもピンと来てもらえません。

なぜでしょうね??

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