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リタイアメントの生活改善研究ブログ

リストラが怖くなくなる10年計画

      2017/05/08

このところ電機業界で大規模リストラが行われ、あるいは行われようとしています。
リストラは突然に発表され、身構える時間も無く失業してしまいますから、まさに怖いわけですが・・・

昨今リストラが執行されるのはあたりまえ化しました。日本の古き良き?か悪しき伝統だったのか見方はさまざまありますが、使い古された言葉で言うなら「終身雇用」ではなくなりました。なので景気の上がり下がり、会社の順風逆風に沿ってリストラが執行されるのは今後ますます一般化してニュースにもならない日が来るように思います。

そのリストラに間接的に役立ちそうな「人生を良くするには悲観主義的な考えも必要」といった趣旨の記事がありまして・・・
↓↓↓(下記URLをクリックしてお読みください)
http://www.lifehacker.jp/2015/11/151122pessimism_idea.html

悲観主義の人は「期待を切り下げて考えることができる」人なのだそうです。
期待値を下げることで失望しなくて済みますから、リストラに遭っても失望することなく次の日から行くべきところに行き、するべき行動ができるということですから「自分はたぶんリストラ対象者になるだろう」と悲観的に考えておくことは悪いことではないと私は思いますし、そう考えて実際にリストラに臨みました。

おそらく他に人にこれを相談したならば、高い確率で「そんな悲観主義は捨ててもっと希望を持て!」と言われると思います。そう言われてリストラにならないよう自分を改造できると考える人はぜひそっちに進んで欲しいですが・・・私はそんなふうに考えたことは一度もありませんでした。「今度リストラが発表されるらしい!」「なら俺は候補者だな」と考えました。それで過去2回のリストラは頭上を通過しましたが3回目に当選し、失業を経てアーリーリタイアしました。

念のために書きますが、私がリストラ→失業→アーリーリタイアに進んで来たのをそのまんま鵜呑みで参考にしないでください。私は「変わり者」という特殊才能があったからそれができたのです。

参考にしていただけそうなものは・・・
もし「自分は悲観的だ」と考える人がいるならば、その特性を生かして積極的に悲観的な生活の準備を行っていただいたらどうか・・・とそう私は思います。この準備には10年間程度必要ですが。

準備とは・・・
最悪の事態を想定して心の準備をすることと、経済的準備を行うことです。

何歳から?
私は35歳で準備に着手しました。これで良かったと思います。51歳で3回目のリストラで当選したときには、何も心配がありませんでした。
年齢よりむしろ会社での「自分の今後」が見えてきた時期、つまり「俺はここらへんで頭打ちだな」と悟った年齢あたりから準備に着手するのがいいと思いますが、50歳でその悟りを開いたのでは遅すぎだと思われます。なので40歳代前半というあたりまでなのでしょうか??

何を準備する?
経済的準備を真っ先に着手すべきです。
今は年間いくらの生活費がかかっているのか?
子どもの教育費は全体でいくら必要か?
ローンは何年先まで毎年いくらかかるのか?
もっと子どもをつくるのかつくらないのか、勤務地異動があったら単身赴任か家族引きまとめか、などなどお金のかかりそうなことが将来いつ、どのぐらいの金額規模で出現するのか年表に書き出して、それと収入を基に将来の計算をすることが大事です。

だけどこの計算を極めるには数年から10年程度の期間が要るでしょう。なかなか思うようには計算どおり進みませんが、不思議と年月が経てば計算と実際の差が縮まってきます。

その計算をする傍らで、とりあえず、できる最大の貯金をし、お金の貯まる速度と計算ではじき出される使う速度を引き算して、それでだいたいいつならリストラに対応できるか見えて来るでしょう。

ちなみにこの経済的準備が整ったならば、リストラに遭遇する恐怖は80%ぐらい消えてなくなります。

あとは心の準備です。
一番大事な心の準備は・・・
会社にいちずにならない自由な気分を獲得することです。
そのために有効なことは「今勤めている会社がすべて!」という気持ちを払拭することです。具体的には「○○電機の社員」でなくて「◇◇産業の社員」になっても全然OKじゃないか、ということです。だからもっと具体的には、その気になったら転職してみたらどうか、と私は思います。まあこれは言い過ぎかもしれませんが・・・。

私は転職しまして、転職した会社でリストラに当選しました。
そういうことが起こります。

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さすがにその時にはリストラを迎える準備(本当はリストラに備えていたわけでなく、早く会社を退職することを準備していた)が完了していたので安心して辞められました。

ただ、いくら心の準備をしていたからといって、組織を離れた直後は、真っ裸でパンツもはかないで街を歩くような気分がしました。
これは会社を退職した多くの人が感じる一種の不安なのだろうと思います。人によってすぐ回復する人と、激しく落ち込む人がいるようで、幸い私は半年から1年程度で何とも感じなくなりました。

この不安対策はなかなか準備することはできないでしょう。
もしやるとしたら、知らない町を旅行して駅のベンチで夜を明かすようなトレーニングが必要でしょうか?

 - リストラ