リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

うまくいく主夫 とは

      2017/05/08

「うまくいく主夫」は才能じゃなくて主夫環境をどうやって整備するかにかかっています。

主婦は会社勤めに、ダンナが家で主夫の場合はうまくいく

伝統的な「夫は会社勤め、妻は家を守る」という夫婦の役割を完全に“取り換えっこ”した場合、多少ヘタでも新入主夫でもうまくやれる可能性が高いです。この場合は、主婦のやってきた手順やハウツーを主夫へ引き継ぎをすることと、主夫は自己流を出さずに素直に妻の教えに従うことがキーになるでしょう。

私はリストラ退職後、約1年間に渡り、このタイプの主夫をやりました。
今から思うと主夫業がいちばんうまく運んでいた頃だと思います。私の家では朝食は特に用意せず、各自めいめいで自分の好きなものを食べるのが習慣です。昼は妻はパート勤めに、子は学校へ行っていますから私だけの昼食。いい加減に済ませました。なので夕食作りが新入主夫の登竜門でした。

ただ私の作る夕食の評判は良くないものでした。
味が辛いだの、量が多いだの、キャベツの千切りの幅が5ミリもあるだの、家族は文句たらたらでしたが、ともかく1年間は男の料理を貫くことができました。

洗濯と掃除は私の得意分野。私の大好きな「塩素系漂白剤」を効かせて白さと清潔感溢れる洗濯物を仕上げました。でも妻と子はこれも歓迎せず、色落ちするだの、見えないところを掃除していないだの、いろいろ文句は出ましたが・・・

なにしろ昼間は妻も子も家に居ないのだからやっている最中に「あーだ、こーだ」と口出しされずに済みますから思い通りの主夫業が可能。ただ、こんな状態が1年以上経過すると、さすがに妻や子も私の主夫の至らなさを分析して“改善勧告”を言ってきます。それも最初は「まあ、いいじゃないか」で振り切ることができますが、やがて改善命令!に近くなって来ますから主夫もたいへんです。

主婦の部下としての主夫に就任した場合はうまくいく

このパターンは主夫としてはあまり理想的ではありません。
でも「それでうまくいくか?」と聞かれれば、これは一番うまくいくケースだと、ここに書かざるを得ません。

なぜこのケースがうまくいくのか?
そりゃーそーでしょ!
上司は自分のやりたい事をやりたい方法で、達成したい品質目標を持って部下に「ああしろ、こーしろ」と言えるし、目標未達成の場合はやり直しを命じることができるから主婦は主夫監督で居ればいいのです。大庭夏男の場合は掃除と皿洗いと買い物についてこのケースがみられます。困ったものです。

ただ、多かれ少なかれ妻をかかえた主夫の場合は、妻を上司とみなさなければうまくいかないのではないか!?と私は思います。なぜなら妻は別名を「カミサン」と言うように「神様」のように逆らうことができない存在だからです。逆らうと後でトンデモない仕打ちがあります。これは英語圏でも「ワイフ」の発音が「ナイフ」と良く似ていることから分かるように、世界でも妻の存在は夫を恐れさせるものなのです。だから上司に据えて不足ありません。

主婦と主夫の分業が確立したらうまくいく

主夫としての「あるべき姿」はこれに持って来るよう、工夫と努力をしなければなりません。
うまく主夫業を主婦業から分離独立できたとしたら、主夫はもはや自分の営業フィールドを持つ一国一城の主になれますから、以前まだサラリーマン時代のときのように「お父さんは稼いで来るひと」のような尊敬の念を持って家族に暖かく迎え入れてもらえるでしょう。

しかしその道のりは困難です。
私は目下のところ掃除と皿洗いでの地位を確立させたいのですが、妻と子はなかなか独立を許してくれません。先日も私の好きな「食器用塩素系漂白剤」で皿洗いしていたら・・・「ナニこのコップ。塩素臭いじゃない」と言われてしまいました。私はあの塩素の香りは、子供の頃に通ったプールを思い出して懐かしいのですが、あいにく妻と子はそういう趣味が無い模様。ダメだと言うのです。

SponsoredLink

しかし一方で、日曜大工、車での送り迎え、家具の模様替え、妻のお小遣い貯金を利用しての株式運用などのフィールドでは私は一目置かれる存在を見せつけています。これらは妻や子にはできない独壇場なので、私の存在意義が大きいのです。だからこのような普通の主婦が参入困難なニッチ市場を家事の中に見つけ、そこを主夫業として開拓するようなフロンティア精神が主夫に求められている、と言っても過言ではないでしょう。

でも、問題は「株の運用!?? そんなの主夫の仕事か?」と主婦に一蹴されるのがアタマの痛いところです。

私はまだ主夫業は市民権を得てはいないと思います。
だからこれからの同業者の活躍を期待しているのです。

 - 主夫について , ,