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リタイア後の「飽きて退屈」を一掃する「メタコンセプト」発想

      2017/06/15

「コンセプト」とは日本語では概念という意味です。それにメタがくっ付くと「概念の概念」という意味で、もうなんだか取り留めも無くなりそうですが、実はそういう考え方に馴染んでおけたら、リタイア後に「あ~、何もかも飽きた。やりたい事無くなったぁ」にならないで済むかもしれないはなしです。

たとえば、会社を退職したら退職金使って世界一周の旅に出掛けたい!と考えて計画することは具体的な「やりたい事」です。コンセプトではなくて具体的なことです。

それに対して、会社を辞めたら異文化に触れる旅を始める、のは、やりたい事の概念(コンセプト)です。もしこのようにやりたい事を具体的なことでなくて、もう一段抽象的な概念でとらえておくと、世界一周旅行から帰って来たら、また次に行く旅の楽しみを考えることができるようになります。

なぜなら、やりたい事が具体的な海外一周だった場合、次にまた海外一周旅行に行ける可能性は低いです。莫大なお金がかかるから簡単なことではありません。あるいは「もう満足した。もう二回目はさすがにいいわ」と半分飽きるかもです。こうなったら「世界一周旅行」しか楽しみを考えていなかったら、その先どのように長い?リタイアメントライフを楽しんで行ったらいいのでしょうか?

世界一周に限らず、好きな趣味が飽きてリタイアメントライフが恨めしくなることもあるでしょう。

だから、具体的なことよりも「異文化に触れる旅を始める」のように抽象的な楽しみの考え方を持っておく方がいいです。異文化とは外国とは限らず、今まで行くことも無かった場末の立飲み居酒屋ではそこの異文化に触れることができるだろうし、考えれば考えるだけ、身の回りにも海外の国にも異文化がたくさんあります。だからそれを次々に旅して廻れば飽きることもなくなるから、飽きずに長続きできるようになります。

更に更に、
「知らない世界を探求して楽しむ」のように、さらに抽象的な楽しみの考え方を持つことで、リタイアしてから選択できる範囲は爆発的に広がるだろうから、これでもはや「飽きた」なんてことは半永久的に無くなるはずです。
これが上述の「メタ」がくっ付く概念の「メタコンセプト」の例になります。

上述の「旅行」は、もしかしたらできなくなるかもしれません。リタイア後には足腰弱ってもはや外出できなくなるかもしれないです。そうしたら「異文化に触れる旅を始める」程度の概念レベルでは追いつかなくなるでしょう。

でも「知らない世界を探求して楽しむ」としておいたら、異文化に触れる旅以外にも自宅の机の上でやれるような、新たな知らない世界の探求に翌日から取り掛かることができます。たとえば古事記を現代語訳するとか、なんだとか・・・。

さらに、どうしてもリタイアメントは他人さまからはヒマに見られますから、
いろいろお声がかかり、お誘いも多くなってまいります。
お誘いは多くの場合、何か厄介なことを「手伝ってよぉ」という下心があってのものですが、たとえそういう下心バッチリな厄介なはなしでも、それが自分の知的探求心をくすぐるものであれば、あえて引き受けて楽しみに変えることはそう難しくないはずです。

逆に、下心バッチリな厄介なはなしが舞い込んで来た場合「知らない世界を探求して楽しむことしか俺は引き受けない」と概念をキッチリ持っていれば、それに当てはまらない「つまらない事」には首を突っ込まなくて済ませることができます。

自分が楽しいことは何だ?
これに対して海外旅行とかカラオケとか囲碁とか将棋と具体的にいくつも考えることは間違ってはいませんが、そうじゃなくて、上述の例え話のように、コンセプト、またはメタコンセプトとして自分の楽しみ方を持っておくと、やりたい事がいっぱい増えていく、というお話でした。

上述したのは私の場合の楽しみのコンセプトやメタコンセプトのはなしなので、他の方々にはちがうコンセプトやメタコンセプトがあるはずなので、お間違いないように。

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