リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

普及させたい「セミリタイア」は、年金世代の「副業」です

      2017/06/15

私は早期退職しましたし、現在の生活は個人年金で基本的家計を賄い、ネットで「自分のお小遣い」を稼いで好きなことをする式の暮らしをしている「セミリタイアメント」です。最近思うのですが「これはもっと普及させる努力をしなきゃ!」と。。

ちなみに、当ブログで言う「セミリタイア」とは、年金生活者(個人年金での生活も含む)が「ゆるい仕事」をして多少の収入を得ながら暮らすライフスタイルのことです。定年前に会社を辞める早期退職のことではありません。

私は早期退職も実行しまして、それについての記事も多く投稿しましたが、早期退職については「興味があり、実行可能であれば、私の経験を参考にして考えてください」という消極的立場ですが、
セミリタイアは最近、これをもっと普及させるように積極PRしてもいいのではないか!と考えるようになりました。なぜなら「老後破綻」や「孤独老人」などの問題がこれで解消できるからです。

私がセミリタイアを始めたのは今から8年前。早期退職(アーリーリタイア)を開始したと同時に「ゆるい仕事」も始めました。でも今から2年前あたりまでのセミリタイアの目的は「金稼ぎ」に過ぎませんでした。男は原人時代からの狩猟本能があって、そこから出る獲物獲得の欲求を満足させるためにお金を稼ぐ、この欲望が満たされれば「ゆるい仕事」はOKと考えていました。

もっともそういう「ゆるい仕事」で稼げる収入はタカが知れていまして、私の場合は年収100万円にまだ到達できません。

でもそんな現役時代から見たら微々たる?収入でも、年金だけの生活にプラスすると生活の質が大きく向上するのが実感できました。なぜなら「ゆるい仕事」での収入は貯蓄のように使って減るものではなく、ゆるく仕事が続けられる限りエンドレスに収入があるものです。その収入が生活の質の向上のため、もしくは自分で好きなことをやるためのお金として遠慮なく使えるのです。

もし「ゆるい仕事」ではなく本格的な仕事だと収入ももっと多いでしょう。ただ反面自分の自由時間がほとんど無くなってしまい、稼いだけど使う時間が無くなった、ということになるでしょう。で、結局は衣食住という基本生活を豪華にする方向に走り、ぜい肉タップリの高コストなライフスタイルになってしまい易いと思います。

と、ここまで私の周囲の方々に何度か説明しましたが、今のところまったく賛同されません。「ゆるい仕事」で中途半端に稼ぐ意義がまったく理解されないようです。きっと「働くならキチンとシッカリ働いて、チャント稼ぐ」という図式が頭の中にあるからなのでしょう。

「ちょっとぐらい仕事して稼いだぐらいで何になる?」こういう疑問があるから理解されないのではないかと思われます。

なので・・・

サラリーマンが会社にナイショで「副業」するときの心理を想像して欲しいと思います。
会社バレしないように、派手に本格的に事業するのではなくて、あまり収入は大きくなくていいから、自分の好きなことに遠慮なく使えるお小遣いをコッソリ増やしたい!こういうことがキッカケになって副業に進出する人はいると思います。

その結果、めでたく少しばかりの収入が得られるようになって・・・きっと多少は今までより良い暮らし、というか自己満足できる世界が広がるのです。私の勤めた前職企業は副業OKでしたから実際に副業して稼いで、そのお金で早期退職後の自分のための活動資金にしました。

この「副業」というコンセプトをそのまんま年金生活者に適用したらもっとセミリタイアが分かり易いのではなかろうか?と、私はそう考えています。

年金生活者はそもそも副業する理由があるのか?
年金の受け取りは給料と違って労働しなくていいので、なーんにもしなくても決まった日に決まった口座にお金が入って来ます。だから「副業」という意識になれないだけです。ここで「時間があるし、働くか!」と考えた場合、ただちに素直に「働こう」「勤めを再開しよう」という意識になるでしょう。この場合、自分の時間と労力を売ってお金を得る式の働き方になってしまいます。もし「好きなことを何とか金に換える方法は無いだろうか?」と考えたら、それは副業になります。

サラリーマンの副業も定時後に「空いた時間で働こう」式のものと「趣味をお金に換える活動」の二種類あると思われますが、継続できるのは後者です。前者であれば目論んだお金が貯まったとき、その副業は終わりになります。

年金生活者の副業も同様に二種類考えられますが、できるなら「趣味をお金に換える活動」を極めたらいいと思います。そうすれば有り余る自分の自由時間をフルに使って好きなことをして同時にお金が得られて、そのお金を使って更に好きなことが大きくできることにつながっていきます。

だから年金世代の副業は雇われるのではなくて、自分で小さな小さなビジネスを始めるのがベストだと思います。これは起業することですが、起業と言っても小さな小さなビジネスなら自己資金ほどんどゼロでできるし、そういう場合は個人事業か、もしくは個人として雑所得扱いで事業を開始できますからハードルも低いです。

雇われたら、やがて「今日でお勤めはおしまい」という日が遅かれ早かれ到来しますが、自分で起業した小ビジネスであれば自分が納得するまで続けられます。つまり半エンドレスで収入が得られます。

ただ小ビジネスでは年収はタカが知れているでしょう。年収100万円になるのも簡単にはいきません。年収30万円ぐらいで何年もやることになるでしょう。
「なんだ・・・年収30万円なんて、自慢にもなりゃしない・・・」
こう考えないことがコツです。
代わりに「30万円あればやり方によってはニュージーランドを二週間旅行できるぞ!」と考えるべきです。

そもそも「副業」は自慢するものではありません。コッソリするものです。コッソリやって小金を作って、それを使って自分のやりたい事を実行させ、自己満足によって生活の質を上げるものです。

こういう年金受給者の副業ライフスタイルがもっと普及すると、老後破綻もキレる老人も減少すると思うのですが・・・

SponsoredLink

 - セミリタイアメントとは