リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

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リタイアしたくない「国民性」の捨て方

      2017/06/15

なぜ日本人は老後まで働くの?と、中国の方々は思うのだそうです。
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「日本人は 確かに勤勉だけど」Serchina記事へのリンク

日本人が老後まで働く理由は、「働くことは美徳」「会社への帰属意識」「勤めだけが社会との接点」という国民性にあると分析しているようです。

きっとそうでしょう。

上記3つをそれぞれについてそれぞれ想像をめぐらしてみれば「そりゃそうだ」と納得してしまうことばかりが思い当たります。私にだってこの3つの国民性はちゃんと備わっています。だったらどうして大庭夏男という私は52歳でサッサと早期退職、アーリーリタイアしたのでしょう?

1.働くことは美徳という国民性の捨て方
なぜ働くことは美徳なのか?と考えても仕方が無く「働くことは美徳なのだ」と決まっているのです。どのぐらい昔かはよく知りませんが、たぶん想像するに明治時代からこの価値観が日本全国に広く普及したのでは??と思います。なのでもはや「働くことは美しく、尊敬されることなのだ」は絶対です。逆らうこともできません。

逆らえませんから無視できるうようになりましょう
無視できるようになるためにはしばらく外国に旅行し、海外の人々が平日の日中に街で何をしているか観察すると、何回も見続けていると、やがて働かなくても平気で居られるんだ!と思えるように自分の気持ちに変化が起きます。

でも世間の視線は、働けるのに働かない人にはキビシイですからごまかしましょう
働くことは、会社に勤めることだとは限らないです。
これが抜け穴です。
ネットビジネスの、ゆる~い起業家であっても、それは事業なので、「ちゃんと俺は働いて稼いでいますよ」と真顔で言えるようになりましょう。実際は趣味に毛の生えたようなものであってもです。

2.会社への帰属意識の捨て方
上述リンク先記事を読むと、会社に勤めることは社会の秩序に加わっていると自分で認識できるから、それが無くなると無秩序人間のアウトローになるから、みたいに読めます。
ご近所さんや、友人知人、あるいは親戚一族郎党は、きっとそう思うでしょう。彼らは会社勤めしていることこそ信頼と信用の証、と心底思っているからです。

とは言っても、人それぞれ十人十色の考え方や受け止め方がありますから、中には珍しくも会社を辞めて新しい取り組みを始めたことへ理解を示す人がいます。

そういう稀有な、理解ある人をたくさん囲い入れて、人脈を作り、セミリタイアに対する包囲網を作ることは、私は大事なことだと思いました。これにより自分は自信が持てるし、自分のみならず家族も守られるのです。

家族は誰かから「なんでアーリーリタイアを許したの?ありえへんやろ」と非難されるでしょう。その誰かは自分と違う価値観が普及して欲しくないから阻止したいのです。そんな世間の逆風にあたると「なぜお父さん会社辞めちゃったの・・・」と、家族は弱気になります。そういうときに役立つのが理解者の人脈。家族に人の生きる道はいろいろで、他の大勢と違ってもいいのだと、悟らせてもらうことができます。

そんな理解者など居ないだろうと思わないで探してみましょう。自分のセミリタイアを語れば、相手が敵か味方かはすぐに反応を見て分かります。味方だったら大切にお付き合いしていきましょう。まさに宝の人脈になります。

3.勤めだけが社会との接点という思考の捨て方
会社を辞めたら孤立無縁。誰とも会話することができない。その結果孤独死。
そのような現象を指しているようです。

これは、同じ会社に長く勤めすぎた副作用に他なりません。
同じ会社で、同じ同僚、同じ上司、同じ取引先ばかり相手にしていると、それ以外の人は異次元に見えます。実際に会社はそれぞれ独自の価値観や常識や専門用語、しきたりがありますから、辞めてそういうものを持たない新しい人類に遭うと、気が動転すると言っても過言ではないと思います。

だから、この副作用が現れないように、会社生活中にはなるべく多く転職や勤務地移動をした方がいいでしょう。

だからと言って、これを理由に早期退職する理由までにはなりません。なぜならこの副作用は、単に本人の思い込みなので、その思い込みが間違っていたと気づくことですぐに病状は回復します。

回復させるには、会社とは離れて、まったく新しい知人をつくり、まったく新しい場所に居ることがコツです。これは退職してしまってからでも手遅れではありませんが、在職中に始めて慣らしておくといいです。

中国の方々は上述のような考え方や感じ方が無いように書いてありましたが、この日本人の国民性は、なにも日本人特有のものではない可能性があります。

私の友人の情報や分析では・・・
私も知る欧米人の知人2人が、一旦退職した後にまた再就職して、60歳を超えた今も現役社員として働いているのだそう。
その理由として「家族はやっぱりお父さんには会社に勤め続けていて欲しいから、本人の気持ちはともかく、家族の意向を汲んで、また再就職したのだと思う」と語っていました。
その友人は日本人ですが、アメリカの居住経験があり、欧米人の考え方や行動には精通した人です。その人がこのように語るのだから、やはりリタイアの道は簡単ではないと言わざるを得ません。

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