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「老後は、不足する分だけ稼げばいい」記事の考察

      2017/06/15

リンク先記事は、老後の貯えが無くても、不足分だけを稼ぐことで生きていくことができる!と解説し、その手段についても説明されています。
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老後の蓄え0円でも食っていく術 プレジデントオンライン へのリンク

私はこの記事内容にまったく同感。実際にそうすることで52歳でアーリーセミリタイア生活を始めてから58歳の今に至るまでお金に困らず生活できています。

老後は不足分だけ稼ぐ

この概念を実現するために、上記リンク先記事には書かれていないところを補足するつもりで、今までの体験から意見を補足したいと思います。

1.「食っていく」ことは「生活する」を満たしていない(かもしれない)
リンク先記事の著者が「食っていく」をどのように定義しているのか書いていません。人は文字通り食っていくだけでは生活が成り立ちませんから、ある程度自己満足できる生活レベルにならないと生きた気がしません。そのためには娯楽なども必要ですから、そういうお金も含めて「食っていく」つまり「生活する」と思わなければいけないと思います。

リンク先では「たとえば月に30万円」と生活費を紹介していまして、私の感覚ではこのぐらいあればさしあたり満足できる暮らしができてもいいのではないかと思います。ただ一般にゆとりある暮らしには36万円だとか言われているようなので、人によっては記事に書いてある不足分より多額のお金が入用になるかもしれません。

しかし、現役時代と何も暮らしぶりを変えないで「お金が不足だ」と嘆くことは能が無いとも思うので、生活のダウンサイジングはできる範囲で行い、月に30万円までで生活をまとめる工夫は要るとも思います。

2.月に5~6万円の不足分は、夫婦で稼ぐこともできるから、その半分づつに
「生活費の不足分だけを働いて稼ぐ」という考え方は合理的で良いと思います。
上記記事では書いてありませんが、月30万円という生活費は老後の夫婦の生活費なので夫婦が存在しています。だから専業主婦(専業主夫)の現役時代がそうだったからといって老後まで片方が稼ぐのではなく、夫婦で半分こづつ稼げば月に3万円だけ稼げば足りることになります。さらに稼ぐことへのハードルが低くなり、その結果、稼ぐための選択肢はパートやアルバイトなど、勤める他に自力で稼ぐことも選択肢に入ってきます。

3.夫婦で月に3万円づつ稼ぐことは、それぞれの「お小遣い」だけ稼げばいい
我が家はそうしています。
なので家計から夫婦それぞれ個人のために使うお金は出していません。趣味のお金や自分のビジネスのためのお金、それにお酒やコーヒーなどの嗜好品、衣料品も自分自身でお金を出しています。これでだいたい月平均3万円ぐらいですから、上記の不足分とだいたい合っています。しかも月3万円という稼ぎの水準はかなりハードルが低いので、実際はもっと稼げています。その余剰金を使い、海外旅行などの「贅沢」も可能になります。

4.「ゆるい働き方」がどこでできるか?が大きな課題
では「足りない分だけ、月に3万円稼ぐ。もっと稼ぐことはしない」と決めたとしましょう。問題は、パートにしろアルバイトにしろ、雇われる身として、いったいどこで月3万円で楽で軽くて短い時間だけ働ける職場があるでしょうか?

今の時代は人手不足です。そんなゆるくて楽な仕事は無いかも?しかし人件費は抑えたいから安いバイトがあるかもしれません。期間限定のアルバイトであれば年に3か月だけ働けば月3万円の年間分ぐらいは稼げるかもです。

ただ私は思うのですが、老後生活は、もはや老人の身ですから、3か月一生懸命働き、残りの9か月をのーんびり過ごすというメリハリを毎年繰り返すことは実際上無理があるように思えてなりません。それより毎日同じペースで、同じようなパターンの生活や仕事を淡々と繰り返すことが長続きするコツではないかと感じています。

毎日3時間だけのコンスタントな勤務が有ったらいいですが(実際にあるようですが)、むしろネットビジネスに月3万円の稼ぎの糸口があると私は考えています。

5.自分の性格に合った仕事をすることは、老後には必須
なぜなら不足分を稼ぐならば、ほとんど死ぬまで稼ぐことを続けなければなりません。不足分は人生の先々まで続いているからです。なのでまったく稼ぎが苦にならない仕事を選ぶべきで、現役時代のように気合いと根性とヤル気で仕事を選ぶとかならず短期間でヤメになってしまいます。

記事にあるクマさんタイプとかネコさんタイプとかの性格分けは、自分の合う老後の生き方にヒントを与えるものですから「自分はこうあるべきだ」などと気負わないで、素直に性格診断してみて、その結果に合う仕事を見つけることがいいと思います。

いろいろ書きましたが、私は上記リンク先記事の著者の井戸さんの考え方に賛成で、それを既に実践し、満足に暮らしています。
しかし貯蓄ゼロだったわけではありません。貯蓄は老人介護施設に将来入れるぐらいの貯えはしています。

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