リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

セミリタイア絡みの、個人プロジェクトの歩き方

      2017/05/08

今日、偶然ネットで「個人プロジェクト」のテーマを見つけ、これは会社を辞めてから今までやってきた生活を「個人プロジェクト」だと言いかえてもいいかもしれない!と思ったので記事化しました。
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ライフハッカー 個人プロジェクトに関する記事のご紹介

私の前職は、ときにはプロマネ(プロジェクトマネージャー)をやる立場でもありました。性格的にプロマネに不向きな私ではありましたが、仕事柄プロマネをやっている間に、まがいなりにも、失敗しないプロジェクトがどんなものかを教えられ、自分でも体感しました。

ただ「退職してからの生活がプロジェクトだった」と思ったことはありません。もしそんな認識が持てていたなら、私はもっと上手にリタイアメントライフを送れたかもしれません。今になってネットで「個人プロジェクト」を読んでつくづく「私はいつも後になってからしか気づけないから会社ではあまりパッとしなかったんだ・・・」と思います。

でもそう気づいたのだから、これからは10のうち1つぐらいは「個人プロジェクト」だと考えてやっていくようにしたいと思います。

ところでプロマネの、とても大事なことは・・・
「プロジェクトは小さく短く簡単に」ということだと、ドイツ人のプロマネのベテランにあるとき教えてもらいました。その頃は会社員でしたから、会社のプロジェクトでのことですが「3年間のプロジェクトというのは失敗するプロジェクトの代表的イメージで、失敗しにくいプロジェクトにこれを直すのならば、その大きなプロジェクトを3か月間で終わる小さな多数のプロジェクトに分割して、それぞれに目標を掲げて丁寧にひとつづつ成功させていくことだ」と教わりました。

これをリタイアメントの個人プロジェクトに置き直すと・・・
たとえば、リタイア後に3年かけて「飲み歩き放浪記」の本を自費出版する、という腕によりをかけた「やりたかったことプロジェクト」を「やるぞ!」と決めるのなら、すべてをいっぺんにやる代わりに、小さく分割して、それぞれに「やり遂げた!」と分かる目標を付けてひとつひとつ取り組んで行けば良さそうです。

例えば
初回プロジェクト:今夜の肴を近所のコンビニで見つけるプロジェクト
次のプロジェクト:駅から徒歩10分圏内に千円で満足できる飲み屋を探すプロジェクト
・・・という具合に小さな個人プロジェクトに分けて最後に自費出版を扱う出版社から本を出版するという流れにするのが良いということになるでしょう。

このように小さなプロジェクトを重ねていくと、最初には考えなかった実態に気づくことがあり、それをこれから行うプロジェクトに反映させることができます。たとえば出版社から紙の本を自費出版するよりネット上での電子書籍の自費出版の方が簡単で経費も安いとか。

またプロジェクトには「数えられる目標」ということが大事です、と私は教えられました。
上述の「今夜の肴を近所のコンビニで見つけるプロジェクト」を例にとると「今日の午後7時までに一個500円までの肴を2つ買う」とかです。7時まで、一個500円、2つ、はそれぞれ数えられます。「7時まで」ということなら6時半なら成功で、7時半までかかったら失敗ということが分かります。そんな目標を掲げることはバカバカしいとお思いかと想像しますが、こんなバカなことを繰り返すうちに、旨い肴が発見し易いコンビニの特徴が分かるかもしれません。ちなみに「旨い肴」というのは目標になりません。なぜなら旨いかどうかは曖昧だから、旨い肴を探すことは目的になっても目標にはできません。

リタイアした人が個人プロジェクトをいくつもやっていくことは「楽しいリタイアメントライフを送る」ということにつながるべきことです。「楽しい」も曖昧なので、これは目的に据えることで、この目的を叶えるのであれば、数えられるような「年に海外旅行に2回行く」とか「今年中に馴染みの飲み屋を5軒開拓する」という目標を作ることがいいと思います。

話は元のリンク先記事内容に移ります。
この記事は5つの個人プロジェクトについて説明されています。その説明内容ともずいぶんズレますが、私はこの5つを眺めたとき、以下のように順番を並べ替えたら「アーリーリタイアプロジェクト」というデカいプロジェクトが、いくつもの小さい個人プロジェクトに分割できて、時間の経過とともにつながって行けるのではないかと考えました。

その順番は・・・
(1)行き詰まり打破プロジェクト
早期退職をする個人プロジェクトで、目標は「55歳までに5千万円貯めて妻と子どもに反対されずに会社を退職する」
これではまだ大きいので、会社を辞める前には、副業開始プロジェクトを「副業を開始して年に5万円以上稼ぐ」などを目標に取り付くとどうでしょうか、と思います。

(2)旅行を一層楽しむプロジェクト
実際に退職を決行して自由時間を掴んだ時期であれば「会社員時代ではあり得ない期間の旅行プロジェクトなどが適合しそうです。目標は「7日間以上の海外旅行を今年する」とかになるのではないでしょうか。

(3)やりたいことをやるプロジェクト
会社生活を続けてきたストレスの反動で、きっとやりたいことが溜まっていると思います。それを目標に変換すると、たとえば「飲み屋放浪記を自費で出版するプロジェクト」みたいな例になると思います。やりたいことは十人十色ですから、別の人にとっては出版でなく農業やNGO活動、起業、世界一周、ゴルフ三昧などなど多岐に渡るでしょう。

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(4)クレイジーなアイデアプロジェクト
やりたいことを続けていると、友人が首をかしげるような独創的なことがやりたくなる時期が来ます。そのときにたとえば「東海道全行程を徒歩だけで2年間以内に旅するプロジェクト」に類するような変わったことを生きている間に一回やるのは悪くないと思います。

(5)アーティストプロジェクト
私は、いつかは目先のちまちまを克服したような芸術的なことに今やっていることをつなげたいです。これはまだ目標はこうです!とは想像することができません。なぜなら今の段階で、自分のやっていることが芸術の領域に接近しつつあるとは思えないからです。なので数年か10年ぐらい様子を見ながら、いつかどれかの活動チャンネルで、他の人がもはや簡単に真似できないレベルのことを達成したいです。

以上はあくまでも「アーリーリタイア個人プロジェクト」の例を、私の体験とか考えていることを元に、例え話で記事にしたものです。ひとはそれぞれ個性がありますから、参考になったり、ばかばかしく思うこともあるでしょう。

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