リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

アーリーリタイアメントへの家族の理解と、他人の見る目

      2017/05/08

なぜか自分をよく知る他人ほど「俺が納得できないことをしやがる!コイツ」と、血相を変えて総攻撃する場面が起きます。まさか自分のアーリーリタイアでそんな血相を変えてまで攻撃されることは無いだろう・・・とタカをくくって働ける年代で会社をおさらばしてしまうと、思いもよらないビックリ仰天に出くわすかもしれません。

ビックリ仰天しても自分の生活に影響なければ、友人を何人か失うだけで、たいした問題ではありませんが、もし「村社会」にドップリ浸かるリタイア後生活を基本に考えていたとしたら、そんな事件をキッカケにその後の生活設計が大きく崩れることにもなりかねません。

その「総攻撃の事例は」52歳でリタイアメントに踏み切った私(大庭夏男)について、身近な信頼おける人物から手厳しい、というか突き放すような放言を受け、なぜそのような事態に至ったのかブログでのご意見も踏まえて考察いたしました。事の次第については別ブログ(アーリーセミリタイア生活日記の当該記事)をお読みいただくとして、ここでは自分から好んで定年退職前にリタイア生活に進む場合に是非認識していていただく方が良いと思う「ありえへん出来事」を書き、好きでアーリーリタイアする人が将来起こると想定する参考にさせていただきたいと思います。

会社を定年前に辞め、以降リタイアを決め込むときに受ける反対意見にはレベル差があります。

レベル1.今後の生活費はどうすんの!?

死ぬまでの生活費を貯めることは容易なことではありませんが、いくら必要になるかを見積り、その金額を実際に貯めて、妻や子に説明すれば理解は得られます。ただこの理解は「納得」ではありませんから家族は絶対に「それなら安心」とは口にしません。が、何も無いより「お金は一応あるんだ」と理解させ、アーリーリタイアのハードルをぐんと下げることは可能です。いわば一番簡単なレベルがこれです。その他にも「会社は俺に適していない」「俺には違う夢がある」など経済事情とは別のことでも時間をかけて理由を説明したら、そんなことケシカランと言われるかもしれないけど『お父さんの頭の中はそうなっているのね』と思わせることは可能です。

レベル2.あなたは世間知らずよ!

このレベルの反対意見は、不安や体裁など感情が表に出る反対意見です。やはり妻や子からお父さんが攻撃されます。上述レベル1.では理由説明が効きますが、感情原因の反対意見には理由説明は無駄です。「お金が足りるって言ってるけど、何かあったらそうすんのよ!」。この「何かあったら」に対抗できる効果的な説明はありません。なのでレベル2.に有効なことは、相手に諦めてもらうしかありません。

相手を諦めさせることは必ずしも悲しい思いをさせることばかりではなく、諦め半分でアーリーリタイアを許すことになったけど、海外旅行に行けるわ、なんやかんやで結構楽しいわ!とポジティブに過去の生活パターンを捨てていただく方法があります。したがってレベル2.の攻撃が開始されても、地道にリタイア暮らしのスキルを磨くことで生活が安定化する可能性はかなりあると私は考えています。

レベル3.おまえバカか!

これこそが主に他人、それも友人など自分を良く知る立場の人から時として「いただく」、迷惑な攻撃です。

この攻撃の特徴は、会話すればするほど相手の感情が悪くなり、憎悪に変わり、友人関係を清算するまでに、すぐに至る可能性があります。世の中には「人として○○でなければいけない」という不文律があります。「大人は働いてこそまっとうな大人。まだ働けるのに働かないで暮らすのは許せない」こういう不文律は確かに存在しています。会話中に・・・「おまえはなぜ働かないのか?」「もったいないと思わないのか?」「そんなんで街を歩けると思っているのか?」と、質問をたくさん浴びせられますが、これを質問だと思ってひとつひとつに回答すると、相手の顔は真っ赤になり、睨みつけられ、相手の手が震えているのが見えるようになるでしょう。きっと相手は『俺はバカにされている』と感じるのだろうと思います。

相手はきっと『俺は正しい人の道を説いているのに、オマエははぐらかしてばかりいる』『友人であったオマエは俺を裏切った』多分こんなことを考えているのかもしれません。もしかしたら相手はやりたくてもできないアーリーリタイアに妬みを抱いたのかもしれませんが、妬みが無くても自分と価値観がまったく合わず、意気揚々としている自分の態度を見て『友人だったはずのヤツが自分を裏切った』と思うと理解するのが一番近そうな感じがします。

このような「自分の価値観に合わない考えや行動は受け入れない」という態度の相手には、もはや打つ手はありません。もしかしたら冷静になって割り切る人もいるから、絶交するのには早いですが、一度そんな攻撃を受けた相手とは二度と同じ話題で話をしないことです。アーリーリタイアする前に、上記は頭に入れておくことがいいです。

私もそうだったのですが、アーリーリタイアするには「家族の理解は必要だ」というところまでは誰でも考えが及ぶと思います。ただしそれは上述レベル1です。その後にレベル2の攻撃が妻や子供から長い時間続き、さんざん手を焼いたところで、まさかのレベル3攻撃に出くわすと、良くて「ビックリ仰天」悪いとパニックや傷害事件に発展しかねず、住む場所によっては村八分になる可能性は十分ありますから厳重に注意すべきだと考えます。

ではどう厳重に注意するのか?

アーリーリタイアすると自分がいかにアーリーリタイアしたか、あるいは独特な自分の価値観や信念を人に話したくなりますが、これは相手が自分と同じ価値観・信念を話し始めるまでは、自分から進んで話さないことです。

これは口に封印したようでソワソワしますが、友人を無くさないために大事だと考えるなら、あえて本音は言わず、当たり障りの無い受け答えでその場のお茶を濁し、もし「アーリーリタイアなんてばかげている」と言われたとしても、ひたすら「スマン」と心にも無い謝罪でその場を切り抜けるのがいいでしょう。もし切れても構わない関係なら、思い切って本音を使っても構わないと思いますが・・・ただし相手がキレ易い人には暴力発展にならないとも限りません。

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話はややそれますが、こんな迷惑な攻撃にさらされないようにするには、今までの友人をそんまま全部リタイア後まで引っ張らないことです。リタイアしたら同じ環境・境遇の人とできるだけ「ご新規友人」になり、価値観の合う付き合いをすべきです。だから海外ロングステイが最近人気になっているのかもしれません。気楽ですからね。

しかし私のケースでは、上述の別ブログに書いたとおり、親の葬式の際にそんなことが勃発しました。これはうかつにも避けられませんでした。なので「いつかは、今まで大切に思っていた信頼してい人物から、ありえへん総攻撃が一回ぐらいは起きる」と「想定内」にしておくことがいいと思います。

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