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投資信託の「為替ヘッジ」のしくみとコスト

      2017/06/17

投資信託には為替ヘッジ「あり」と「なし」があります。
為替ヘッジとは、どのような仕組みなのか?過日銀行で実施されたセミナーでの説明が分かり易かったので、ほぼその通りここに書き留めておきます。

ただ、ここに書いた方法だけが為替ヘッジの全てではなく、説明は大雑把すぎるかもしれないですが、直感的に「為替ヘッジは何だ?」を理解するにはたいへん良さそうです。

投資信託の為替ヘッジの方法の「イメージ」は・・・
投資信託と同時にFXをやる!です。

ある人がドル円レート100円のとき100万円でアメリカ株の投資信託を買い、それを買うのと同時に100万円分のドルの売りでFX取引を行う場合を考えてみましょう。
1年後にドル円は90円になったとしましょう。
ここでその投資信託を売ったら円高になった10円分が損になってしまいますが、投資信託を買ったときに売っていたドルを買い戻しするための円は10円分の得になります。これら二つの取引を同時にすることで為替の損と得を相殺するのが為替ヘッジのイメージです。

為替ヘッジなしだった場合に100万円で買った投資信託が90万円になってしまったとしたら、為替ヘッジありでは同時にやったFXのドル売り100万円は110万円で円に買戻しができて、投資信託の損10万円をカバーできたことになります。

これが為替ヘッジありの投資信託がやっていることの正体、というか・・・やっぱりイメージに過ぎませんが、私は納得できました。

でも円はいわゆる「ゼロ金利」しかしドルはそれより高い金利があります。したがってドルを買えば金利収入がありますが、反対にドルを売れば金利を支払わなくてはいけません。この「金利の支払い」が為替ヘッジのコストとなって、知らない間に基準価格や分配金から差し引かれているわけです。このコストはイマドキの場合投信値段の1.5%ぐらいだとか・・・

だからこの分、為替ヘッジありの投資信託は、なしのそれより儲けが少なく損失がデカくなるかも。でもその損失より為替が不利な方向に動いたときの損失の方がはるかにデカくなるキケンがあるため「為替保険」のようにヘッジをかけておくのですよ!とセミナーの講師はそう言っていました。

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