老後2千万円に殺されない生活日記

老後の安心感を追求するお金ブログ

株式投資の「高所恐怖症」は、誰にでもあるらしい

   

つまり値の高い株を持っていると、いつかガバッと値が急落して、いっぱい損を出しそうだから、値の低い株を買っておこう!
こういう精神を高所恐怖症というのだそうです。
Acrophobes Need Not Apply

だって、200円の株が半分の値になったら100円の損だけど、2000円の株が半値になったら1000円も損する!

昔は本当にそんな感じでした。
株は大半が1000株単位でしか買えなかったから2000円の株を1000株買ったら200万円!もし半値に下がったら100万円の損!。片や200円の株なら損は10万円で済むからです。

そこで「安くて安心な銘柄な無いかなぁ・・・」と日経新聞の株価ページを眺めていると住友金属という会社が目に入りました。今世紀初めぐらい、当時の株価は100円程度。それで「住友」の王冠をかぶっているから潰れるわけがない!そう考えて株価高所恐怖症の私は住友金属の株を1000株買いました。めでたしめでたし。

ちなみに縁あって住友金属が大阪に持つ鉄道車両の台車(電車の車輪とモーターがある部分)を製作している工場見学をして「こりゃすごい!全国を走っている鉄道車両の台車はほとんど住友金属製か・・・これなら潰れないな」と悦に入りました。

この株はだいぶ長いこと持ち続けましたが、あまり下がりはしませんでしたがサッパリ儲かりませんでした。株を始めた頃の私が抱いた住友金属株のイメージは、今は100円だけどジワジワと上がり続け「まあ200円になったら売って10万円儲けようかな!」でしたが、待てど暮らせどそういう時代はなかなか来ませんでした。2年か3年保持して、ちょっと上がったところで売り、1万円ぐらいの利益を出しましたが「やっぱり値の低い株は下がらなかったけど、上がらなかったなぁ」と実感しました。

そういう印象は今も引きずっていて、しかも最近は100株単位や10株単位の株が増えていることも手伝って私の買う株の多くは1000円から数千円、だけど100株単位の購入が戦略となっています。この方が上がるときは上がるんじゃないか???と思って。

今日、この記事を書くにあたって久しぶりに住友金属の株価を見ようとしたら・・・ありません。新日鐵住金(5401)になっていたのですね。
しかも株価は、な、なんと2250円だと!??

なにかの間違いかと思ったら、ちょうど今日から新日鐵住金の単位株式数変更になったそうで、そのために株価は10倍になっているということでした。焦りました!

でも元の1000株単位時代に戻したら225円ですから私が買った100円は15年の時を経て2倍以上には膨らんでいたのでした。

「やっぱり値の低い、だけど潰れない会社の株の長期保有がいいのか・・・」

またちょっと気分をザワザワモヤモヤさせられる新日鐵住金の今日この頃の株価ウォッチングでした。

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