老後2千万円に殺されない生活日記

老後の安心感を追求するお金ブログ

株価が下がったときの言い訳モヤモヤ

      2015/09/06

「言い訳」と書いたけど、言い訳ではないかもしれない人間行動があります。
それは、株の値段が下がったときは「株が安く買える」から嬉しくって喜んでしまう心理。

これは証券の話ではありません。

八百屋さんの店頭でのはなしです。株は野菜のカブのことだったら、まさに安く買えると嬉しくって喜んでしまう気持ちはすごく分かるのに・・・
証券会社で売っている株の値段が下がると、どういうわけか安く買えるのに嬉しい気分は無くなってしまうのが、不思議と言えばふしぎ。

だって実際、買いたい株が安く買えるのは八百屋さんのカブと一緒。
株価グラフ

「そんなことあるか!株価が下がったら、買った後でまた下がったら損をする!」
そりゃそーだけど、八百屋さんのカブだって今日は一束100円なのが、ひょっとしたら明日は80円かもしれないし。。

もしかしたら八百屋さんのカブは100円で、証券会社の株は100万円だからそう思うのかもしれない。

では次の例はどうでしょう。
私の前愛車、ホンダのステップワゴンは6年間乗って買い換えました。250万円で買った車を下取りに出したら100万円で売れました。つまり6年間で150万円下がっちゃったということです。でも下取りに出したとき営業の人が「大庭さんのステップワゴン、これ100万円で下取ります!」と言われたときは嬉しかった!。雑誌で相場を調べたら80万円ぐらいだったからです。結局6年経って150万円下がって、それでも満足。

しかしもしどこかの会社の株を250万円出して購入し、6年間塩漬けになって、仕方なく150万損切したら、きっとじくじたる思いを抱くでしょう。少なくとも嬉しかったハズがない!

現象は両方同じなのに、株に限らず投資信託でも「気がついたら大損していた!あの営業マンに騙されたんや!」という調子のニュース記事読んだこともあります。

この違いはいったいどこから来るのでしょうか?
投資をしていると、どれかは値が上がって儲かるけど、どれかは必ず損を出しているから、いつもモヤモヤしてしまいます。

多分、投資したら「値段が上がらないなんて許せない!」と自動的にそう思いこむ心理が、なぜか知らないけど湧き上がってくるようです。自動車を買ったのは投資じゃないからいい、だけど株を買うのは投資だから上がらないなんてあり得ない!でも下がるからアタマがモヤモヤ。そう思うんだったら投資なんかやらなきゃいいのに、でも「次はきっと」と祈るような気持ちで「いつ買うの、今でしょ!」と、今でも私は買ってしまいます。

損したときの自分への言い訳はいつも、
この株のおかげで、その会社の業績報告や日銀黒田総裁の話や、バーナンキさんの演説も、よく読んだし考えた。そうやって楽しんだはずだから、その代金払ったと思えばいいじゃないか。自動車も株も、ともに「買った」のだから値段が下がるのは似たようなもんや!

これで下がった株へのモヤモヤが消えるといいのですが、そうは問屋がおろしません。

でも自分への言い訳しないより気分はマシです。

 - 株式投資について